に応募した作品の中から、たくさん入選しました。
7月16日(金) 余市町公民館で表彰式がありました。
そこで受賞した作品を紹介します。
【作文の部】
「今度は自分から」 2年 上村萌華
私のボランティア活動の開始は、1年生の2学期後半からです。まだ日が浅いのですが、「ボランティア委員をやっていて良かったなあ」と本当に思っています。それは、いろんな人たちと交流し、触れ合えたからです。
私は昔から人の輪の中に入るのが苦手で、いつも集団というものを避けていました。言いたいこともはっきりと言えず、人を前にしては縮こまっていました。だから、いつも気掛かりだったのは「人と関わる」ことでした。
しかし、お年寄りも、小さな子供も、障害を持った人も、同じボランティア活動をしている先輩も、後輩も、同級生も、みんな私が作りがちだった壁をあっさりと飛び越えてきて、優しく力強く手を引いてくれました。それぞれの形は違ったけれど、全部が私の中にすんなりと入ってきて、ぱっと心を明るくしてくれました。
近所のゴミ拾いや花植え、託児所や老人ホームへの訪問など、どれも小さな規模かもしれませんが、いろんなボランティア活動をしました。その中、できる限り人に対して優しく接しようとしている人たちの目が、自分のできる範囲でだけでも一生懸命がんばっている人たちの目が、とても「綺麗」だと感じました。
テレビや新聞、ましてや地元のチラシにすら触れられないたくさんの優しさを見ることができました。
養護学校の運動会のお手伝いをした時に、「お母さんと一緒にお昼ごはんを食べたい。」と泣き出してしまった生徒の子に対して、同じ養護学校に通う生徒さんが「みんなと一緒に食べようよ。」と優しく頭を撫でているのを見て、頬がちょっと温かくなりました。
誰かが泣いていたら励ますことも、花がしおれていたら水をやることも、ゴミが落ちていたら拾うことも、「きっと誰かがやってくれるだろう。」ではなくて、誰かがやる前に自分がやろう、という気持ちが私は好きです。それはとても小さくて当たり前のことなのかもしれませんが、そんな些細なことから社会を明るくする大切なものが生まれるんじゃないかなぁ、と思います。
人付き合いが苦手だった私が少しでも前向きになれたのは、人との触れ合いのおかげです。社会を明るくするとは言いますが、そのためにも、まず自分の心を軽くして他人も自然と明るくできたら、それだけでもいろんなものが明るく、沢山の人の目に映ってくれるような気がします。だから今度は、自分からみんなの手を引いていきたいです。
(発表の様子)
【標語の部】
銀賞
笑顔とは 言葉要らずの 共通語 3年 本間裕子
銅賞
うつむくな まっすぐ進め 堂々と 1年 拝田鉄太
入選
ダメなこと 注意できての お友達 2年 山本涼介
友達の 「相談のるよ」に 感謝する 1年 篠原円香
離れてる 親の大きさ 今気づく 2年 折本友里
少しだけ 勇気を出して 声かけて 3年 笹山紘輔
優しさに 触れ合い育つ 温かさ 1年 小野雅史
「ありがとう」 その一言を 大切に 2年 山下香織
それぞれの生徒の視点が光る作品です。
また、作文で受賞した上村さんは、彼女のこれまでの経験を等身大で表現している内容です。背伸びせず、しかしこれからもっと伸びていきたいという思いが伝わってきました。