2015年11月3日火曜日

「札幌だったら誘惑がいっぱいあるじゃないですか、私だったら札幌だったら来なくなっている、だけど、余市だから逆に高校に通えている(笑)」
北星学園余市高等学校 佐多梢(高2)さんへインタビュー



北星余市に来た理由はなんだろう?

中学校から本来は行きたかったんです。もともと親から教えてもらっていて、でも「離れるのは心配だから地元の高校に行って」と言われて、とりあえず違う高校に行ったんです。けど、1ヶ月でいかなくなって留年しちゃった。前の学校で高1をやりなおしている途中に、北星余市にきた。中学は中3の時にいかなくなった。小学校のときにいじめをしていたときがあったんですが、中学になってそういう子たちとつるまなくなった。中1の時はいじめとかなかったんですが、中2の時にいじめが起きて、そういうのを見ていたら、嫌だなと思った。私は両方の子と仲が良かったから、いじめている人たちに「やめたら」みたいなことを話したら、口をきいてもらえなくなったりとかして、道がずれていった。クラスの人たちとなじめなくなって、こういうところにいっている意味がわからなくなってきて、学校に行かなくなったんです。





北星余市の最初の印象は?

フレンドリーとか、元気とか、そんな感じ。なんかすごい年もバラバラだし、テンションが高いとか、元気で楽しそうとかそういうイメージ。校則とかも固くない。前の高校は自分のことを出せなかったから、居心地が悪かったんですけど、ここにきて自分が出せるようになってきた。慣れるまで全然時間はかからなかったですね。入学式から友達が出来て、クラスの人も話しかけてくれるし。



何が楽しい?

いろんな人と話すから、かな。ここってグループっていうグループがないんですよ。中学とか高校にあるようなグループがないんです。みんな話すっていう感じだから。
それと、私、北星余市に入ってから書道始めたんですよ。まだ1年ぐらいしかしていないですけど、全道に選ばれて、作品飾ってもらって、これはもうめっちゃ嬉しかったんですね。新しいことを挑戦するきっかけにもなったから。部活とかもしたことなかったし、何かやろうと思ってもすぐにやめていたから。ここだったら、下宿生活で、そこでも小さな社会だから少しずつ自分が強くなってきている気がする。挑戦したいことがあるんだったらここに来たほうがよいと思っています。

私は2年留年して北星にきているので、3年連続して高1をやっていて、何度も辞めたいと実は思っていたんです。そのときに下宿のおばちゃんに毎回相談していた。相談するたび、毎回心が晴れて、それで続けられて、今年はじめて進級できた。進級できた時に嬉しくて泣いてしまった。友達ももちろん話すんだけど、下宿のおばちゃんとかなり話しますね。あと、こっちきてからお父さんとお母さんとは話せる仲になった。そういうのもよい変化。





北星余市の良さってなんだろう??

人との距離が近い、先生とか。あと、田舎だから、何もないのが実は良い。札幌だったら誘惑がいっぱいあるじゃないですか、私だったら札幌だったら来なくなっている、だけど、余市だから逆に高校に通えている(笑)。しかも、下宿生活だから、親に甘えたりしないから。だから学校に通えている。





北星余市にはどういう人が来て欲しい?

楽しみたいと思っている人、私もそうだから。学校とかいっていない人とか、もう一度やり直せるんだよ、できるんだよってことを知ってほしいかも。



これからやってみたいことはなんだろう?


大学行きます。保健室の先生になりたい。あたしも、中学のときに毎日のように保健室に行っていたから、話を聞いてもらったりしていたから、私も助けられたらいいなと思っています。
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