2010年9月15日水曜日

9月13日(月) 旭中学校裏の浜掃除を行いました。

一昨日は、放課後に浜掃除でした。生徒会とボランティア委員会の呼びかけで浜掃除。集まったのは、なんと50人。「きてね~~、やるよ~~」という生徒会の呼びかけでここまで集まるんだから、感心します。

もらえるのは、思い出、満足感、友達と共有した時間。成績が上がるわけでもない、時間数に入るわけでもない、お金をもらえるわけでも、50人でやっているので直接褒められるわけでもない。でも、みんな和気あいあいと黙々とゴミを拾う。拾う。普段、自分の机のそばにゴミが落ちている生徒も参加して拾う。

普段、自分たちの居場所として、友達と語り、先輩と語り、悩んだときに一人で海に向かって涙する、そんな場所への感謝の気持ちなんだろうな。

前回から余市署のおまわりさんも数名お越しくださって、一緒に生徒と話をしながら参加してくださっています。いつもいいますが、生徒にとってたくさんの大人に出会い、触れるということは、とても大切なこと。参加してくださって感謝。地域の方が、本校の生徒に関わってくださる、見守ってくださっている喜びを感じた瞬間でした。
















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2010年9月14日火曜日

2010年度秋の教育実習、終わる。

2010年度の教育実習が終わりました。今回、母校に帰って教壇に発ったのは34期鵜飼くんと40期草刈くん。あらため、二人は鵜飼先生、草刈先生です。

毎年、教育実習生を受け入れていますが、なかでも二人はとても積極的でした。見ていて感心する。自分の頭で考える、自分の体で感じる、自分の経験を活かす。それがモットーだったんじゃないかな。我々も見習わなきゃな。

私が学生だったころもそういう実習生がいましたが「とりあえず、教員免許を取るためにしなければいけないことだから」と、、、、そう「しなければいけないこと」として教育実習の場をとらえて、なんとなく実習期間をすごす実習生も多い。そういう実習生は、授業案も自分で考えず、生徒と積極的に関わり何かを得ようという姿勢もなく「ふーむ」と頭を抱えることになります。

だって、そういう姿勢って「やれ!」っていわれてやることじゃないですから。基本的には。「どうしたらいいかわからない」という人間には、「こうしたら?」というアドバイスを与えることもできるけれど、「しなければいけない」という遺伝子を組み込まれ、それに従って動いていくかのような人間に対しては、それもまた「しなければいけない」ことの一つとなってしまう。

授業案の作り方、板書の仕方、そんなテクニック的なことを学ぶのは大学でやればいいと思うわけです。実習先にあって、大学にないもの。それは生の中学生や高校生。そういった生徒たちに触れる中で、自分の頭で考え、体で感じ、経験を活かす、そしてその中でまた見えてくるものがある。これが教育実習の醍醐味。

なんてことを考えながら、二人の動きをみていると、なんとまぁ。実習初日に「全員の先生方の授業を見て回ろうと思っているんです」という心意気には、「すごっ!」の一言。












「絶対王政」をこんな「やじろべえ」みたいにする社会科教員はみたことがないです。生徒から「権力でこういう集団をつくるのはまずいわな…」という声が出てきたときに、「やった!」と思ったそうです。伝えたいことがあるという証拠ですね。








鵜飼先生の授業もおもしろい。「電子って粒子って考えられているけれど、それってだれかみたんか!?」という話。「こういう実験しようと思ってるんだけど、どうなると思う?」電子は粒子であるという前提でものを考えると、予想を裏切られます。それが心の動き、感動を呼び起こします。












ふたりが口をそろえて言っていたこと。「充実した高校生活を送ってほしい」ということ。自分の経験から出た言葉は『深イイ話』でした。大学に戻っても、がんばってね。
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2010年9月13日月曜日

9月11日(土)第3回写真バトルにいってきました。2010 小樽・鉄路・写真展も。

今年に入ってから開催している写真バトル。写真に興味を持つ生徒が、本校パンフレットをつくってくださっているplanning BREWの松本さんに「今度、カメラを教えてください」と声をかけたのがきっかけでスタート。数えること3回目です。


今日は小樽駅10:00集合。前回まで参加者一人でしたが、今回から新メンバー参入!まずは旧手宮線沿いで開催されている「小樽・鉄路・写真展」を鑑賞。そして、小樽市の文学館・美術館と回り、小樽運河での撮影会を行いました。








昼食を食べながら、写真談義。いろいろと勉強になります。

写真って、ただ構図がかっこいいとか、景色がきれいとか、テクニックがすごいとか、それだけでもいいけれど、それだけじゃもったいないし、それだけじゃなんとなく薄っぺらい。よく写真を展示する人が「あなたの好きなように、感じるとおりに受け取ってください」というけれど、そうじゃない気がする。写真を撮る瞬間にその人が何を伝えたいのか。そこが大切な気がして、その伝えたい気持ちがこもっている写真は深みがある気がする。その写真に何が込められているかを考える、そういう楽しみもある。


なるほど。雑誌では構図的にテクニック的に「かっこいい」「きれい」と思う写真がたくさん掲載されていますが、それはそれでいいのでしょうけれども、確かに「伝えたい!」という思いが大切だな、と。なぜか、それは「伝える」というその意思は、その人の存在や生きるということにつながっていくような気がするわけです。その「伝えたいもの」という土台の上に、観る人が何を感じるのかは自由という。


あと「写真を撮る人は、絵画を見たほうがいいと思う」そんな話もありました。写真家が絵を見る?一瞬、はて?と思った言葉でしたが、それもまた納得。僕自身は、上記の「伝えたい」と絡めて考えてしまったのですが、絵を描く人というのは漫然と描いているわけではないと思うんですね。写真と違って、ボタンひとつで描写できるわけではない。長い時間をかけて、なぜこの絵を描くのか、そのタッチひとつひとつ意図をもって描かれていくわけで。









しかし、それを常に意識してする必要はないということ。これも大切だと思います。そういうことが頭の片隅にあって動くのと、まったくなしに動くのとでは変わってくる。人間ってそういう生き物なんじゃないかと思います。逆にそればかり意識して、「意図を込めないと」「意図はなんだ?」とそこがすべてになってしまっては広がりがなくなります。


そんな話をつれづれとした後で、小樽運河にて撮影会。どんな写真が撮れたのか、また見せあっこするのが楽しみです。 このエントリーをはてなブックマークに追加

2010年9月9日木曜日

来年につづく種。マリーゴールドの種をとる。

昨日、帰宅前に玄関を通ったら、こんな風景が。



「三人座って、なにやってんの?」

8月24日「花壇がきれいに」で書いたとおり、最近きれい花壇で咲くマリーゴールド。聞くと、その種をとっているのだそうです。そういえば、数日前から玄関フードにマリーゴールドの花が置いてあって、乾燥させていたのですが、、、これだったんですね。ほぉ!



こうして来年の花壇もきれいに咲かせたいと種から大切にしているそうです。

しかし、ポプリのようないい香りがしました。 このエントリーをはてなブックマークに追加

2010年9月8日水曜日

'10北海道綱引フェスティバル in 旭川に参加してきます!

職員室で仕事をしてたら耳に入ってきた放送。

「つなひき大会に参加する者、職員室まで集まってください」

つ、、、つなひき?



ということで、声の主、小野沢先生に聞いてみたら、10月10日(日)旭川で開催される北海道綱引きフェスティバル in 旭川に参加するのだとか。普段、体を持て余す生徒にとっては恰好のイベントですな。


さて、どこまでいけるか楽しみですなっ!みんな、がんばって!!
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2010年9月7日火曜日

41期生、大集合!

なんと、今日は偶然、41期の卒業生が続々と集まってくる一日でした。行事でも何でもないのに。41期は私が担任を持った学年で、とても明るく健康的な学年だった記憶があります。それぞれキャラクターが濃くて、なんかそれがうまい具合に混ざり合っている感じ。

この写真はひさびさの遊戯王カード対決のひとコマ。どうも、周りの先生方からすると伝説の遊戯王バトルのようで、みんな懐かしがって見に来ていました。「この光景、なつかしい!」とかいいながら。私が41期生の担任を持っていた時、放課後時間を見つけては勝負を挑んでくる子がいて、一緒に楽しんでいたわけです。懐かしい。







ルールをすっかり忘れてしまっている自分に、時の流れを感じた瞬間でした。あ、生徒の成長からももちろん感じましたけどね。

で、下の写真は、こちらも41期生。元気あふれる連中です。時間の流れを忘れて楽しい話をするひとときでした。しかし、おもしろいなぁ。素敵なやつらです。みんな、それぞれがんばっているようで安心です。







41期元生徒会長の彼。在校中からエネルギー溢れてて、会長職を担ったり、「しょげてんな」の制作の中心を担っていたわけですが、現在は在学している大学でNGO団体の代表をしているとか。すごいなぁ。担任の中村先生の授業をジャックして、北星余市で感じたこと、振り返って見えていることを彼なりの"理論"で1時間語り倒したそうです。

彼だけでなく、聞くと派手だったり地道だったりしながら、それぞれ一生懸命頑張っているようで、ちょっと心の温かくなった一日でした。

また、遊びに来てくださいね。 このエントリーをはてなブックマークに追加

2010年9月6日月曜日

仁木長寿園まつり

9月5日の日曜日に、仁木町の老人ホーム・長寿園で「第26回長寿園まつり」が行われました。この行事には本校ボランティア委員は26年前の第1回目から関わっているので、ボランティアの伝統とも言える活動です。

9時に長寿園に着き、それぞれの持ち場について、祭りのお手伝いをします。

熱心な仕事ぶりが認められ、「うちの店でアルバイトをしないか」と声がかかった生徒もいました。ボランティアに参加したことで、とんだ副産物がありましたね。

アトラクションでは総合講座「社会福祉」のメンバーが中心となって今日まで練習した「YMCA」の踊りを披露しました。

教育実習生で40期卒業生の草刈先生も朝から来てくれ、最後まで盛り上げてくれました。




実は草刈先生は在学中、総合講座は「社会福祉」を受講しており、今回のYMCAの踊りをしようと提案した人物です。「仁木商業や紅志高校高校など、他の高校の生徒たちとも交流ができたので、とても良かったと思います」と言っていました。


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2010年9月4日土曜日

トウキビ収穫

今週の総合講座「後志探訪」は春先に種植えをした"トウキビ"の収穫です。※北海道ではトウモロコシのことをトウキビといいます。

しかしながら、今日はあいにくのどしゃ降りの雨。収穫は来週に延期か・・・いや、来週になるともう実が固くなってしまうのです。何が何でも今日収穫してしまわないと、皆の努力が無駄になってしまいます。

そこで、全員100円ショップの雨カッパを着ての収穫作業となりました。
なかなかいい格好です。(笑)



「なんで、こんな雨の中、畑に行かなきゃならないの〜〜!」
「私、クルマで待ってていい〜?」
「絶対買ったやつのほうが美味しいし。」
という声は想定内。




そんな、文句を言っていた彼らも、畑に着いて
トウキビの皮を実際に剥いた時、実がぎっしり詰まっているのを見ると、自分たちで土にまみれて種植えをして、肥料をやって、炎天下の暑い中、蚊やアブと闘いながら草むしりをして、苦労して育てたことを思い出したのか、真剣にかつ楽しげに収穫していました。




売られているものにだって決してひけをとらない立派なトウキビです。



学校に持って帰り、調理室で茹でて、焼いて、皆で食べました。



苦労して育てたぶん、味もひときわ美味しかったことは言うまでもありません。

畑の土の中にはまだジャガイモが眠っています。来週以降、収穫しますよ!

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2010年9月2日木曜日

2級ホームヘルパー養成研修、今年も開講します。

本校では、今年度も2級ホームヘルパーの養成研修を開催します!毎年、サンビックケアスクールさんのご協力で開講しているこの講座。本校の生徒たちの中には、将来、介護福祉士を目指したい、お年寄りの助けになる仕事に就きたいと考えているものも多く、毎年たくさんの参加があります。


先日、ボランティア委員会担当の教師から案内が配布されました。さっそく、数名の生徒が応募したとの報告もありました






なお、この講座は、余市町民の方々にも開放しており、案内が10月の町内回覧板や新聞のチラシにおりこまれる予定となっております。


町民の方と生徒たちが直接触れ合う機会は、生徒たちにとって、さまざまな経験をされてきている大人の方と触れ合うこと。それは、彼らの将来を考える上でも、貴重な機会となります。


たくさんの方々の受講、お待ちしております。 このエントリーをはてなブックマークに追加

2010年8月28日土曜日

海上から町を眺める


総合講座「後志探訪」二学期最初の授業は、「海上から町を眺める」です。
ヨット部顧問の今堀先生の提案と協力によって実現しました。学校で所有しているボートのほかに、和船も借りて沖に出ました。

けっこうなスピードが出るので、全身で潮風を受け、波をきって進んでいくと気分も爽快になります。

シリパ岬の麓まで行くと遥か向こうにローソク岩も見えてきました。

シリパ岬の麓は険しい断崖絶壁なので、陸からは行くことのできないエリアです。

エメラルドグリーンな海を目の前にして、いてもたってもいられなくなった女子がライフジャケットを着たまま飛び込みます。こういう時は女子のほうが度胸がありますね(笑)続いて男子も飛び込みます。

自分たちの住んでいる町の見慣れた建物も、角度を変えて眺めるとまた違った佇まいに見えるのは不思議です。

空の鮮やかな青さと、海の深い青さが美しく印象的でした。

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2010年8月27日金曜日

教育相談会にむけて、みんなで袋詰め。

本校では毎年秋から全国で教育講演会・相談会が開催されます。教育講演会では、本校の教育実践を交えながら、高校時代という貴重な時間にどのような力を育むべきなのか、それらを学校教育の現場でどのようにはぐくんでいくのかといったお話をさせていただき、その後の相談会では本校入学希望者の相談はもちろん、一般的なご相談も含めて、相談者のお話を聞き、我々の経験からできる限りのことをお話させていただきます。当日の会場には、本校教員のみならず、本校現役PTA、PTAOB、さらには卒業生なども駆けつけ、教師以外の視点からのお話もいろいろ聞くことのできるいい機会となっています。

不登校の子どもを抱えた親御さん、行くあても決めずさまよっている子どもを抱えた親御さんなど、毎年さまざまな方がご来場され、相談されていきます。さまざまな経験をしたさまざまなタイプの本校PTAの話を聞き、我々教員の話を聞いて「気持ちが楽になった」「希望の光が見えた」そんな声を毎年お聞きします。

本校への入学を考えている、いないにかかわらず、気軽にご来場いただければ嬉しく思います。そして、少しでも誰にでも話すことのできない、理解してもらえないと思っている胸の内、思いのたけをお話してほしいと思っています。


前置きが長くなりましたが、、、その教育相談会を全国の方に知っていただこうと、全国の中学校や精神保健福祉センター児童自立支援施設児童相談所などに送付する案内文書の袋詰め作業を、金曜日の放課後、行いました。その数、4000部。

午前中には下宿管理人の方が20名ほど集まってくださり、1000部ほど。放課後、生徒20名ほどが「いいよ~、暇だしぃ~」なんていいながら、2000部ほど手伝ってくれました。ありがたい。




















今年もたくさんの人に教育講演会・相談会来ていただき、思いのたけをお話しいただき、少しでも気持ちを楽に、そして少しでも希望の光を見つけていただくことを願っています。
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2010年8月26日木曜日

花壇がきれいに。

8月24日(火)に2学期が始まった北星余市。生徒たちの元気な声が校舎に帰ってきました。

昨日、花壇をふと見てみたら、とってもきれいに。夏休み中、本校の生徒は地元に帰ります。したがって、整備する人がおらず、スギナでいっぱいだった花壇でしたが、1日で見事に復活しました。





今年に入ってから、花壇を一生懸命に手入れしている横山くん。君のその力は才能だね。今日は後輩の南谷くんも一緒に頑張ってくれていました。




登下校の際に、心に潤いを与えられる生徒もたくさんいるんだろうな。ちなみに、私もその一人です。

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2010年7月25日日曜日

さくらんぼ狩り

一学期最後の後志探訪は、町内の果樹園にサクランボ狩りに行きました。

例年より寒い日が続いたので、まだちょっと時期が早かったようですが、サクランボが木に鈴なりになっているのを見て感激していました。

果樹園でアルバイトをしていて、サクランボを見ただけで何という品種かわかる生徒もいました。

サクランボ狩りといえば「種飛ばし大会」

ニコニコ見守っていた引率の先生方も、拒む間もなく、当然のごとく引っ張りだされます。

でも、見てください。平野先生のこの顔。

平野先生、今日も生徒のために体張ってます。

妹尾
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2010年7月16日金曜日

社会を明るくする運動 応募作品紹

第60回 社会を明るくする運動 並びに 第26回 余市町青少年健全育成作品募集
に応募した作品の中から、たくさん入選しました。
7月16日(金) 余市町公民館で表彰式がありました。
そこで受賞した作品を紹介します。

【作文の部】

「今度は自分から」  2年 上村萌華

私のボランティア活動の開始は、1年生の2学期後半からです。まだ日が浅いのですが、「ボランティア委員をやっていて良かったなあ」と本当に思っています。それは、いろんな人たちと交流し、触れ合えたからです。
 私は昔から人の輪の中に入るのが苦手で、いつも集団というものを避けていました。言いたいこともはっきりと言えず、人を前にしては縮こまっていました。だから、いつも気掛かりだったのは「人と関わる」ことでした。
 しかし、お年寄りも、小さな子供も、障害を持った人も、同じボランティア活動をしている先輩も、後輩も、同級生も、みんな私が作りがちだった壁をあっさりと飛び越えてきて、優しく力強く手を引いてくれました。それぞれの形は違ったけれど、全部が私の中にすんなりと入ってきて、ぱっと心を明るくしてくれました。
 近所のゴミ拾いや花植え、託児所や老人ホームへの訪問など、どれも小さな規模かもしれませんが、いろんなボランティア活動をしました。その中、できる限り人に対して優しく接しようとしている人たちの目が、自分のできる範囲でだけでも一生懸命がんばっている人たちの目が、とても「綺麗」だと感じました。
 テレビや新聞、ましてや地元のチラシにすら触れられないたくさんの優しさを見ることができました。
 養護学校の運動会のお手伝いをした時に、「お母さんと一緒にお昼ごはんを食べたい。」と泣き出してしまった生徒の子に対して、同じ養護学校に通う生徒さんが「みんなと一緒に食べようよ。」と優しく頭を撫でているのを見て、頬がちょっと温かくなりました。
 誰かが泣いていたら励ますことも、花がしおれていたら水をやることも、ゴミが落ちていたら拾うことも、「きっと誰かがやってくれるだろう。」ではなくて、誰かがやる前に自分がやろう、という気持ちが私は好きです。それはとても小さくて当たり前のことなのかもしれませんが、そんな些細なことから社会を明るくする大切なものが生まれるんじゃないかなぁ、と思います。
 人付き合いが苦手だった私が少しでも前向きになれたのは、人との触れ合いのおかげです。社会を明るくするとは言いますが、そのためにも、まず自分の心を軽くして他人も自然と明るくできたら、それだけでもいろんなものが明るく、沢山の人の目に映ってくれるような気がします。だから今度は、自分からみんなの手を引いていきたいです。


                (発表の様子)

【標語の部】

銀賞
 笑顔とは 言葉要らずの 共通語   3年 本間裕子
銅賞
 うつむくな まっすぐ進め 堂々と  1年 拝田鉄太
入選
 ダメなこと 注意できての お友達  2年 山本涼介
 友達の 「相談のるよ」に 感謝する 1年 篠原円香
 離れてる 親の大きさ 今気づく   2年 折本友里
 少しだけ 勇気を出して 声かけて  3年 笹山紘輔 
 優しさに 触れ合い育つ 温かさ   1年 小野雅史
 「ありがとう」 その一言を 大切に 2年 山下香織



それぞれの生徒の視点が光る作品です。

また、作文で受賞した上村さんは、彼女のこれまでの経験を等身大で表現している内容です。背伸びせず、しかしこれからもっと伸びていきたいという思いが伝わってきました。

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