2010年9月14日火曜日

2010年度秋の教育実習、終わる。

2010年度の教育実習が終わりました。今回、母校に帰って教壇に発ったのは34期鵜飼くんと40期草刈くん。あらため、二人は鵜飼先生、草刈先生です。

毎年、教育実習生を受け入れていますが、なかでも二人はとても積極的でした。見ていて感心する。自分の頭で考える、自分の体で感じる、自分の経験を活かす。それがモットーだったんじゃないかな。我々も見習わなきゃな。

私が学生だったころもそういう実習生がいましたが「とりあえず、教員免許を取るためにしなければいけないことだから」と、、、、そう「しなければいけないこと」として教育実習の場をとらえて、なんとなく実習期間をすごす実習生も多い。そういう実習生は、授業案も自分で考えず、生徒と積極的に関わり何かを得ようという姿勢もなく「ふーむ」と頭を抱えることになります。

だって、そういう姿勢って「やれ!」っていわれてやることじゃないですから。基本的には。「どうしたらいいかわからない」という人間には、「こうしたら?」というアドバイスを与えることもできるけれど、「しなければいけない」という遺伝子を組み込まれ、それに従って動いていくかのような人間に対しては、それもまた「しなければいけない」ことの一つとなってしまう。

授業案の作り方、板書の仕方、そんなテクニック的なことを学ぶのは大学でやればいいと思うわけです。実習先にあって、大学にないもの。それは生の中学生や高校生。そういった生徒たちに触れる中で、自分の頭で考え、体で感じ、経験を活かす、そしてその中でまた見えてくるものがある。これが教育実習の醍醐味。

なんてことを考えながら、二人の動きをみていると、なんとまぁ。実習初日に「全員の先生方の授業を見て回ろうと思っているんです」という心意気には、「すごっ!」の一言。












「絶対王政」をこんな「やじろべえ」みたいにする社会科教員はみたことがないです。生徒から「権力でこういう集団をつくるのはまずいわな…」という声が出てきたときに、「やった!」と思ったそうです。伝えたいことがあるという証拠ですね。








鵜飼先生の授業もおもしろい。「電子って粒子って考えられているけれど、それってだれかみたんか!?」という話。「こういう実験しようと思ってるんだけど、どうなると思う?」電子は粒子であるという前提でものを考えると、予想を裏切られます。それが心の動き、感動を呼び起こします。












ふたりが口をそろえて言っていたこと。「充実した高校生活を送ってほしい」ということ。自分の経験から出た言葉は『深イイ話』でした。大学に戻っても、がんばってね。
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
Copyright © 2010 北星余市は今 @HokuseiYoichi. All rights reserved.
Blogger Template by