2011年2月16日水曜日

山梨 「ぶどうの会」鈴木さん来校

本日、山梨県の「ぶどうの会」鈴木さん一家が来校して下さいました。
息子さんが札幌の大学に通っておられ、その間に一度くらいはニセコにスキーにでも行って見ようということで、昨日、車でニセコ方面に行かれたそうです。その途中に「北星余市高校」の看板を見つけ、「これは昨年末にウチに来た先生がいる学校じゃないか!」となり、本日訪問に来られたということだったそうです。

昨年末、田中先生と今堀が関東方面のフリースクール等の訪問活動をした時に、訪れた一つの施設が、この「ぶどうの会」だったのです。非常に話が弾み、予定の一時間を大幅に超えたお話をした記憶もまだ新しい時期に、再度お会いできるとは非常にうれしいことでした。

学校内も見学していただきましたが、廊下の広さや職員室のゆったりとしたスペース、生徒の雰囲気もみていただきました。

帰られる前に、1枚写真を撮りました。
1時間程度の短い時間でしたが、また、近いうちにお会いしてゆっくりお話ししたいと思いました。


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 昨年末には北海道の北星余市高校の先生二人が我が家を訪問されました。多数の書籍や新聞テレビなどで紹介されている高校です。
 どちらの学校(註:前半で黄柳野高校の話が紹介されています)も共通している教育理念があります。「子どもは(民主的)集団の中でこそ成長するし、社会で生きていく力は(民主的)集団の中で育つ」と言う視点です。
 不登校児童生徒が全国13万人台で一向に減少しません。実態は数倍にものぼり、さらに100万人ともいわれる青年期の引きこもりが大きな課題となっています。親や当事者の不安を焦点にした「不登校産業」という分野まであらわれています。ある広域通信制では数千人の生徒がいるといいます。そこでの「高校卒業」というライセンスは、どれだけ子どもの自立に寄与するのか危惧があります。
 登校拒否は不適切な人と人との関わりの中で生まれます。ですから人と人との適切な係わり合いがあれば解決できます。立ち上がりには、魅力ある(親以外)大人との出会い、集団の中での育ち愛がどうしても必要です。
 学校は「学びの場」「自己成長の場」であって、人を道具や物のように扱う「人材」製造の工場ではありません。豊かな学びと人間的成長を味わうべき学校で、絶望と自己否定を学ばされた子どもたちに、私たち大人はどうか変わったらいいのでしょうか。
 いま、民主的な集団作りを目指す学校が輝いて見えます。
 「あなたは、あなたでいい。無限の可能性を持った人間として共に生きよう」と伝えたい。

ぶどうの会発行 「ぶどう」第37号より抜粋
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