余市町内には北海道立中央水産試験場という国内でも有数の水産に関する研究施設があります。昨年は
総合講座「後志探訪」でも見学させて頂き、生徒たちにも大変好評でした。ここで、2週間前から、アフリカなどの国から6人の方が研修生としてやって来て、日本の漁業について学んでおり、今日が試験場での研修の最終日と聞き、本校放送局で話を聞いてみることにしました。
放送局の期待の星だった2年生の友善くんが後期から生徒会役員になってしまったので、代わりに島田くんがカメラマンを担ってくれ、レポーターは、放送局員ではないけれど、1年の上野くんが引き受けてくれました。我々撮影クルーが試験場に着いた時は丁度ミーティングの最中でしたが、二人の研修生の方に代表してお話を聞く事ができました。
ミーティング中ということもあり短い時間でのインタビュー交流でしたが、日本の市場で行われている「競り」が日本の独特のシステムだということがわかりました。帰国後は日本で学んだことを参考に、国に対して政策提言したり、日本の競りのシステムを母国で普及させたいとおっしゃっていました。他にも、日本の水産に関する研究はとても進んでいるということがわかりました。お二人とも日本で印象に残っているものとして、寿司や海産物のイカが美味しかったそうです。また、水族館の見学もとても印象に残っていると言っていました。
レポーターを務めた上野くんは「初めての経験で緊張して頭が真っ白だった」と言っていましたが、緊張を感じさせない堂々とした雰囲気でした。通訳の方を通して、予定していた質問をすべて終えたあとに、自ら英語で「Do you like Japanese girl?」などと聞いて、びっくりしましたが、二人ともニコニコと答えて下さいました。
取材を終えて、上野くんは、「研修生の方々は遠い日本まで来て熱心に勉強していたけど、自分自身、日本の漁業や一次産業のことをあまり知らなかったのでもっと勉強しようと思った」と言っていました。外国から日本に学びに来た人たちの姿や生の声に触れ、日本の漁業について知る良い機会になったと思います。中央水産試験場の方々、研修生の方々、取材のご協力ありがとうございました。
撮影した映像は近日中に編集する予定です。