2016年1月29日金曜日

「なんとか卒業まで持っていかせたい」北星学園余市高等学校 竹達下宿さん

竹達さん、今日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございます。まず最初に聞きたかったんですが、いつから下宿を始めたんですか?

お父さん 1998年、1名を北星余市から受け入れたんだよね。うちの子どもたちが家から出ていったので、余市の地域に役に立ちたいと思って下宿として始めた。最初は他人様の子どもの面倒をみるのは不安もあったんだけど、その子がちゃんと卒業していったので何人か置いてみようと気持ちを固めて、下宿を始めた。現在は5名下宿しています。




そうだったんですね、ちなみに子どもを受け入れて接する中で大切にしていることはなんでしょうか?

お父さん その年によって全然違う子たちが来るから、去年と同じ対応をすればよいわけにはいかないんですね。その子どもによって対応を変えていくというのをすごく大切にしています。家内は優しく対応をすることもあるから、僕が叱るときは叱ることもあるし、じっくり話し合うこともある。

奥さん 私たちは「先に子どもの話を聴く」ということを軸に置いています。一方的に伝えても全然伝わらないので、そこをすごく大切にしているんですね。押し付けがましいことはできる限りしないようにはしています。あと、子どもたちが食事をしているタイミングが結構大切で、そのときに話を聞いたりします。

お父さん 子どもたちとじっくり話す時間はそのままでいると、意外に少ないんですね。帰ってきたら部屋にすぐに入るとか、進学望む子は勉強しているし、遊びに行く子はスノボで遊びにいったりとか、行動はみんなばらばら。みんなでじっくり話す時間があるのは、割りと少ない。だから、じっくり話をするために、食事のときとか、食事の後とかにダイニングに呼んでゆっくり話すようにしているんです。



話はどんな話をすることがあるんですか?

お母さん 今日学校で何があったとか、友達がどうしたとか、そういう日常的な会話から、ちょっとやらかしてしまって先生に指導されたとか、そんな話まで色々です。真面目な話をするときも多いですよ。真剣に向き合って話をしていると、どうしても言葉も強くなりがちになったり、荒くなったりするから、「憎たらしくていっているわけじゃないんだ、おまえのことを考えているんだ」と思いを込めているし、それを伝えることもあります。

お父さん 表面的であったり、一時的な対応をしても、それじゃ通じないことがありますよね。でも、入学当初から寝食を共にしながら関わったりするので、長い付き合いのなかでお互いに理解しあっていく。そういう中で良い関係になっていくんです。それで卒業までに少しでも変わってきてくれたらすごくいいと思うんだよね。本人にとってはすごく厳しかったとか、「うるさいなぁ」とかいうことはあるのかもしれないけれど。

奥さん だけど、卒業して帰ってきた時に卒業生が「や、おばちゃんね、卒業してから誰も叱ってくれる人がいないから、今では嬉しいよ」といってくれていたのは嬉しかったですね。

なるほど、そういった卒業生とかも帰ってくる場になっているんですね。

お父さん 結構卒業生がきてくれることが嬉しいですよ。

奥さん このまえも卒業生がきてくれていたので、そこで近況を話してくれるのが嬉しいですね。


最後に、ここ北星余市には多くの寮生が存在すると同時にそれを送り出す保護者さんがいます。何か保護者さんに伝えたいこととかあってありますか?

 
奥さん 親御さんも大切な子どもを家から離すということは、いろんな心配事もありますよね。正直なことをいえば、親御さんに「100%安心してくださいね」と言いたいところですが、そんなこと軽くは言えないんです。けれども「なんとか卒業まで持っていかせたい」とこっちの想いがあるので、「私たちに任せてもらえないですか」という思いですね。それがうちの素直な気持ちです。
そして、家から離すとなると、親としての色々な負担もあると思うんです。けど、子どもがこっちでがんばろうと思ってやっていたら、親としてもがんばれるものだと思うんですよね。子どもも頑張る、親も頑張る、私たちも頑張る、みんなで頑張りあって、いろんなことが少しずつよくなっていくようにしたいと思っています。

お父さん 親御さんのところから離れて3年間、下宿生活するわけですよ。その中で、ものすごくすぐに劇的に変わるということはないんですけど、親と子どもの間っていうか、関係っていうか、そこのところが下宿生活をする中でプラスになっていく部分ってあると思います。なぜかっていうと、親子関係って、近くにいると、親も子どももわがままになりますよね。遠慮無く好きなことを言い合う、そうすると意見の食い違いも出てくるし、感情的にもなる。この下宿生活だとワンクッションがあるわけだから、同じいろんなことを注意とか話をしても、素直にきけるようになってくるんですよ。これが親子だとなかなかうまくいかないことがある。そこらへんは、子どもたちと接していて感じるんです。そういうケースをたくさんみてきていますね。色々な不安もあると思いますけど「そういうこともあるんだ」ってことは知っていただきたいですね。





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2016年1月28日木曜日

あおぞら教室など

2016年初めてのあおぞら教室は風邪予防のアロマスプレー作りを行いました。
瀬川先生の丁寧な説明のあとにみんなで好きな香りを選んでスプレー作りです。
精製水とエタノールに自分好みの精油をブレンド。ティーツリー、オレンジスィート、ラベンダーのオイルには抗菌、抗ウイルス、消炎の効果があったりと香りだけでなくそれぞれのオイル特有の効能も考えて混ぜます。

出来上がったスプレーはマスクにつけて風邪の予防として使ったり、手の殺菌、室内の空気の清浄などに使えます。とってもいい香りのアロマスプレーが出来上がりました♪

最後に、風邪によく効くハーブを煮詰めてハーブコーディアルを作りました。
今回はベテラン主婦のみなさんに生徒達はみじん切りのやり方を教わりました。
素晴らしい指導のおかげでとってもいい手つきでした。

鍋でぐつぐつ煮だしたあとは、ざるで漉し、煎じ液を鍋に戻してサトウを入れて煮詰めて最後にレモン果汁をくわえてシロップの出来上がりです。

このシロップをいれて飲んだハーブティーは甘くて優しい味でとっても美味しかったです。これで風邪にも負けずに過ごせそうです!


水曜日にはヨガ教室で心地よい刺激を楽しみました。

生徒会室では遅い時間まで”予選会”のことについて話し合いが行われていました。

3年生を感謝の気持ちを込めて送り出すためにあれこれ考えているようです。

寒い日が続くせいか、職員室には朝から放課後までいつも生徒が沢山集っています。

3年生は生徒会誌”新緑”のクラスのページ作りを楽しそうに行っていました。


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2016年1月27日水曜日

「多分、仲間なんでしょうね、彼らの。子ども大好きですもん」 北星学園余市高等学校 みなと下宿管理人 インタビュー記事

今日はありがとうございます。寮はいつから始めたのですか?

まりちゃん 17年ぐらい前にこの寮を始めました。その前は、他の下宿さんに10年ぐらい勤めていました。今は11人受け入れています。男子寮と女子寮を両方やっていて、11人中女子は2名受け入れています。

高校生たちと関わって大変なことはありますか?

まりちゃん 大変って言えば、毎日大変かなぁ。特別に何かあるわけじゃないんですけどね。自分たちの時間がとれないっていうか・・・。朝4時半に起きて、深夜1時に寝てというような生活がずっと。お風呂はいるのも、寝るのも昼間ですね。生徒が学校に行っている間。大変だけど、でも、育てたいという思いがあるので、やっています。「卒業させなきゃ」という想いが強いですね。途中で辞めさせたくないですもん。




そうなんですね、大切にしていることとかありますか?

ここにきた経緯を聞くと、大変な経験しているなぁ、と感じます。ですから、まずは、普通の生活をおくってもらうようにしています。時間をきちっと守ってみんなで食事をしたりとか、そういうことからですね。時間に縛られての食事って面倒臭いように思うかもしれませんが、結果的にみんな集まって、ワイワイガヤガヤ食べているので、仲良くできるようになっています。
私は、ここに必ずいますから、一緒に遊ぶのはもちろん、相談に乗っていたりとかしています。家族とおんなじ感覚ですね。それぐらいしか気をつけていないと思うなぁ。LINEを使いながら、日常的なやりとりもしています。
子ども達同士が仲良く過ごしているっていうのが、下宿を長く続けていく上で大切だと思うんです。下宿を始めた最初の生徒が面倒見がよくって、それが代々引き継がれていっている。そうなると、自ずと先輩とか後輩とかの関係にも影響していきますよね。うちは先輩が後輩の面倒を見るという習慣があります。先輩が後輩にすごく優しい、つながりがずっとつながっていっている、それがすごくよい感じになっています。

あとは自分の素でいくしかないかな、と思っています(笑)。自分の持っているもので勝負していますね。要するにおばあちゃん、お母さん役だと思っている。立派なことを言えることはしていないけど、ただ、子どもたちがなついてくれて離れないでくれているのは、それが原点になっているのかなと思っていますけどね(笑)。



そうなんですね、本当にそういう軸って大切ですね。嬉しいことってどんなことがありますか?

まりちゃん 卒業した子どもたちがずっとつながっていてくれることですかね。昨日も卒業生が電話をくれて心配してくれてましたけど、そのつながりが嬉しい。17年前の親御さんたちともつながっていますし。



つながりを大切にするっていう価値観がでてきたのはなぜなんですか?

まりちゃん 大久保っていう最初の生徒がその価値観を教えてくれました。そこから、先輩が後輩に優しく接して面倒見をよくしていくみたいなことが大切にされています。先輩の力ってすごいなと思いますね。そうした生徒同士の関係に助けられて、管理人ができているような気がしますね。

まりちゃんのキャラクターはどんな人なんでしょう?

まりちゃん みんなが「まりばあ」と呼んでくるから、「まりばあ」ですね。客観的にはみれないですが、こどもたちから「天然」って言われます。しっかりしているように見られるのですが、天然みたいですね、「いいじゃんこのくらい」とか思ったり、いろんなことがあっても次の日には忘れている、図太いキャラなんだと思います(笑)。子どもたちを叱ったりした次の日でも、すぐに気持ちを変えて子どもたちに接しています。

生徒の中に入っていって遊ぶのは、私自身が楽しいから。多分、仲間なんでしょうね、彼らの。子ども大好きですもん、だからここにいるんだろうなと思います。決まりを守らないときは、管理人の立場として、厳しく接するときもありますけど。

なるほど、本当に子どもたちのことが好きなんですね。あと、最後の質問なんですが、北星余市を一言で表すとなんでしょう?

まりちゃん 子どもの居場所、すばらしい学校だと思います。私たちも大好きな学校です。先日、ようやく余市の人たちが北星余市の良さとかもわかってきてくれたのかな?って思える出来事もありました。学校の一生懸命さ、子どもたちの仲が良いこと、それが一番かな。




ありがとうございます!
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2016年1月26日火曜日

1年生スキー授業

1月25日25日は1年生のスキー遠足でした。場所は2年生と同じくニセコのアンヌプリです。一泊2日の楽しい授業のはじまりです。
1年生の中にはスキーをまったくやったことがない子もいるため、スキー靴を履くのも大変です。
友達や先生の協力の元なんとかブーツを履きます。

初めての感覚でロボットみたいな動きになる生徒がたくさんいました。履きなれていないので痛みを感じることもあるようでした。

スキーをまったく経験したことがない生徒はまずは運び方から指導です。リフトに乗らずにスキーで歩く練習をするのですが、それも大変そうです。

スキー経験者ははじめにクラス分けをするために滑りのチエックをします。
今回は未経験者が多いので先生たちもマンツーマンで教えなければならない状況でした。

たくさん滑って疲れきってもご飯の時は元気いっぱいです。


男の子らしいお肉もりもりのお皿美味しそうです。

たくさん食べた後は3分の2くらいの生徒がナイターも滑りに行きましたよ。

今回もアイスは人気でした。

二日目は1日目よりも気温は温かかったです。1日目は歩く練習をしていた生徒も初めてリフトに乗りました。
初めてのリフトの結果・・・

でもこの後彼は急成長を遂げちゃんと転ばずに止まれるようになったようです。
股がさけそうになったりする生徒も!
先生の肩につかまりながら滑る生徒も!

雪にまみれながらみんな楽しそうです。ニセコの雪はふわふわなので転んでも痛くないんですよ♪

私は今回初めて初心者コースを担当しましたが、初めてスキーを履き歩けなかった生徒がリフトにのってキチンと曲がれるようにまで成長していく姿をみてものすごく感激しました。子どもたちの伸び代ってすごいですね!!!

二日目の午後は自由時間。スノーボードをする生徒もいて時間いっぱいまで楽しんでいました。1年生のみなさん二日間お疲れ様でした。明日も普通に学校があるのでみんな筋肉痛に負けずにしっかり登校してくださいね!


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2016年1月22日金曜日

2年生スキー授業

3学期には1年生と2年生は1泊2日でニセコアンヌプリでスキー授業を行います。
世界からも注目される雪質を誇るニセコでの贅沢なスキー授業なのです。


まずは昨年鍛えられた2年生のスキー授業が14日15日に行われました。
バスの中からすでにウキウキ感が伝わってきます。
バスの中では生徒に配るゼッケンが飛んでいました。飛ばしているのは本間先生で、うまくキャッチできた生徒は少なかったですw。


到着後はまずスキー靴を履かせるところからスタートです。
中にはうまく履くことができない子もいるので、安河内校長もお手伝いしていました。
担任の先生もお手伝いしています。
今まで一度もスキーをしたことがない生徒も毎年いるのですが、2年生は昨年経験しているので靴を履くのもあまり手間取りませんでした。来週行われる1年生の授業ではきっとこうはいかないはずです。











スキー授業はお天気に恵まれアンヌプリのピークもしっかり見えました。
妹尾先生率いる強者ぞろいのAチームはびゅんびゅんいろんな斜面を滑ってかっこよかったです。
新道先生の仲良しスペシャルDチームは元気いっぱいでどんな斜面にも果敢に挑みものすごい上達していました。

中村先生のBチームもびゅんびゅんいろんなところに連れて行かれみんなAチームに入れるくらいレベルアップしていました。

前日まで降っていた雪のおかげでゲレンデの状態はすばらしく良くて滑りやすかったです。

滑れなかった生徒たちがどんどん上達していくのは教える方も嬉しい気持ちになります。

天気は良いのですが、気温は低いので寒いです。
今堀先生、古川先生のC班も丁寧に教えてもらっていたようです。


こちらも元気いっぱいD班。生徒も先生も人数が多い班です。

スキー経験が殆ど無いF班は疲れきっていましたw。リフトにも乗れなかった生徒たちが普通にゲレンデを滑っているだけでもすごい成長だと思います。

安河内校長のC班もいろんな斜面で丁寧に教えてもらいながら楽しそうに滑っていました。

全ての班の写真を撮ることはできなくて残念でしたが、それぞれの班でみんな寒い中楽しんでいました。ナイターにも半分以上の生徒が滑りに行っていて元気いっぱいの2年生です。
沢山滑ったあとはお腹が好きます。バイキング形式の夕ごはんはみんな肉も野菜ももりもり食べていました。
アイスクリームの人気が高く、人が群がっていました。

たくさん食べて、たくさん運動してみなさんお疲れ様でした。
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